【書評】ウイキリークス以後の日本

ウイキリークスとは何か。
ジャーナリズムとは何か。
それを本書では問うている。

私なりに、本書で最も伝えたいことは次であると思う。
それは、

自己責任で生きることの大切さ

である。

どういうことかというと、

まず、日本には「記者クラブ」なるものが存在するのは周知の事実である。

政治のニュースの多くは「記者クラブ」の発表に頼っているらしい。

それはつまり、記者と官僚のもたれ合いである。

もたれ合いは楽であるが「自己責任」が欠如している。

また、国民も「記者クラブ」による同じようなニュースをそのまま受け入れることにより、メディアによってバイアスがかかった情報だけを受取ることになり、結果的に自分の頭で何かを考えることをしなくなる。

そんな状況を著者は危惧している。

もちろん、マスメディアのすべて、それを受け取る人々すべてがそうであるわけではない。

しかし、一面では事実であることは確かだと思う。

上記のような日本のメディアの特殊性に対して、ウィキリークスの「革命性」が本書では繰り返し述べられている。

上杉さんの「日本を憂う」気持ちにはおおいに共感できた。
著者のような生き方はきっと辛い。
しかし「自立した個」として生きるためには、上杉さんの生き方は参考になる。

印象的だった部分は、世界がウイキリークス事件で揺れていた時、日本は「海老蔵事件」でもちきりだったという話。

国際的に重要なことよりも、内輪の話題を優先する日本。
このような部分にも著者は「憂い」を感じているのではないか。

本書で語られる「ウイキリークス騒動」をとおして各国の内情など、いろいろ知ることができた。

今後のジャーナリズムはどうあるべきか。
ツイッターなど、SNSの重要性。
そして、個人として「事実」を見ることの大切さ。

そんなことを考えさせられる一冊。

ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書)
上杉隆
光文社 (2011-03-17)
売り上げランキング: 183583
広告

About toshicanai

公立小学校教員/2児の父/エバーノート好き/タスク管理/アンドロイド/ライフハック/読書年間100冊/心穏やかに毎日を過ごしたい/生活を「システム化」して家族との時間を増やしたい

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。